病院について
ご挨拶
名誉院長 帯津 良一
癌のような人間まるごとの病気に対するには体だけの医学では不十分で、人間まるごとの医学をもってしなくてはならないとの思いから、この病院をはじめました。
1982年11月のことです。以来37年、理想のホリスティック医学を追い求めてきました。
まだ、一つの方法論としてのホリスティック医学を手にしたわけではありませんが、体に対する西洋医学、心に対するに心の医学、命に対するにはさまざまな代替療法を配して一歩でも二歩でも理想のホリスティック医学に迫るべく努力を重ねてきました。
正直なところ、日暮れて道遠しの感もありますが、一方で、希望の曙光も見えてきました。一つは代替療法の台頭から統合医学へと向かう世界の潮流です。この潮流の彼方にホリスティック医学があることは間違いありません。
もう一つはホリスティック医学の先兵ともいうべき患者さんの体だけではなく心にも命にも思いを遺る一騎当千の兵(つわもの)たちが増えてきたことです。もはや孤軍ではありません。元気が出てきます。この兵(つわもの)たちの存在によって、医療という場、そして病院という場の自然治癒力はいやがうえでも高まってきます。
ホリスティック医学の基本は医療という場の自然治癒力の喚起にあります。そのために求められるのは当事者一人ひとりの志と覚悟です。皆さんと手を携えて、これからもこの道を邁進していきたいと思います。
理事長・院長 増田 俊和
帯津三敬病院は1982年に現名誉院長の帯津良一先生が理想のホリスティック医学の実践をめざし設立され、西洋医学のみならず東洋医学や代替療法を取り入れた病院として発展してまいりました。
そして一方、日本の医療制度もこの30年のあいだに大きく変わってまいりましたが、当院がめざしてきた”患者さんをまるごと診る医療”は私達の病院の理念であり、どんなに医療制度が変わろうとも覆ることはありません。病院の根幹をなす理念を職員全員で実践している病院です。
そして、それまでとかくがん患者さんに多くの力を注いで来ましたが、2009年の病院移転を契機に地域医療にもさらに力を入れ、近隣にお住いの方へも医療に対する安心や安全を提供できる病院にしたいと思っております。